IVTTの奇妙な成り立ち〜第五部:縫製の壁〜


「このオーイケ・ショーゴには『夢』がある!正しいと信じる夢が!」

 前回第四部は「アメリカ留学により『手に入らないなら自分で作る』×『やりたいならやっちゃいなよ!』でブランド創設を決意した」お話でした。

 前回はこちら

今回の第五部は「どうやってアパレルブランドを立ち上げたか」というお話です。

アパレル経験皆無のド素人の前に立ち塞がる数々の“縫製の壁”!!

激闘&激闘の日々をご覧あれ!

「『商品企画は進める』『SNSも更新する』

『両方』やらなくっちゃあならないってのが『代表』のつらいところだな

覚悟はいいか?オレはできてる」

 

〜〜〜

 

半年のアメリカ留学と2ヶ月のヨーロッパ周遊(これらの話はまた別で)を終えて日本に帰国。

早速ブランドを始める準備に入った。

 

「アパレルブランドを立ち上げる」

と聞くとみなさんどのようなイメージを思い浮かべるだろうか?

 

元から人気のあるモデルやタレントが副業的に始めたりとか

ファッション好きで専門学校も出ている人が個性的でアーティスティックな服を作ったりとか

元からアパレルショップで働いてた人がお店を開いたりとか

そんなイメージがあると思う。

 

IVTT代表のおーいけの場合、そのどれにも当てはまらない笑。

」がつくド素人である。

そしてなんだかんだ3年くらいIVTTをやっているが

「ファッションブランド」という名前から連想される派手さはほとんど無く

ほんと〜〜〜に地味な作業で成り立っている。

むしろどうやったら派手になるのか教えて欲しい!笑

 

そんな地味な作業や裏方仕事をお見せしよう!

 

 

まず最初の自身の状況の整理からだ。

・アパレル関係で働いたことはない

・アパレル製造・小売関連の友達は少しいる

・用語はなにも知らない

・そもそもどうやって作られているのかよくわからない

・どこに・誰に・どうやって頼むのかもわからない

このように純白真っさらな状態だった。

まずは上記にもある「アパレル製造・小売関連の友達」に連絡してみた。

「どうやってアパレルって作るの?君って作れる?」と。

 

返信は無し。笑

 

特別仲が悪いとかではないが
(嫌われているのかもしれないが)(俺は嫌われていないby冨○義勇)

返信が無いのでそれ以上聞くことはできない。

 

では次に取る行動はグーグル検索だ。

今はとても便利な世の中なので、とりあえずググれば大抵のことは出てくるし、ググった先のリンク10個くらい熟読すれば概要くらいは掴める。

アパレルを作りたい人と作れる人・工場を結ぶプラットフォームがいくつか見つかった。

先にも述べたようになんの専門用語もわからないド初心者だったので

「いきなり縫製工場とは無理かな?」と思い、あるサービスを利用してみることにした。

それも最初は仕組みがわからず

「案件を掲載して待つ」

のに職人さんにDMしてしまった。お恥ずかしい。

 

ちなみに一番最初から

「全て一からオリジナルで作る」

ことを前提にして探していた。

「既にあるボディにプリントして作る」ところは調べればたくさん出てくるが

自分でブランドを立ち上げると考えた時に既存ボディを使うことは全く念頭に無かった。

もちろん、既にあるボディにプリントして作ることも素晴らしいと思う。

そもそも巷にある普通の服が合わないのだから、そこを全て解消しないと意味が無いと思ったからだ。

 

しかし、職人さん探しも工場探しも一筋縄では行かなかった。

最初にサンプル作成をお願いした職人さんとまずはトラブルを起こす。

「こんな感じで作って欲しい」と預けた物を失くされたのだ。

しかもそれが大事に大事にしていた、アメリカで出会った一番好きな選手、アルテムスからもらったものだったのだ。

最終的には返ってきたが、それ以上頼むのが怖くなってしまった。

 

※一応、注を加えておきたいが、あくまで参考として既製品を持っていっただけで、その後何度も改良を加えてIVTTの商品は完全オリジナルになっている。

 

 

また一から工場と職人さんを探すことになってしまった。

まだまだ生産には不安があったので、直接やり取りできる都内の工場がいいなと思い、「東京 縫製工場」とか調べて片っ端から電話やらメールやらしてみた。

 

結果は全滅。

 

メール返信無しは当たり前、電話で聞いてみると

「うち最低ロット1000枚からっすけど大丈夫っすか」

「うちじゃそういうのは縫えない」

「仕様書あるの?サンプルあるの?副資材はそっちが用意するの?」

言われた用語もわからないし、個人は相手にしない感がすごかった。

都内は諦めざるを得なかった。

中国の工場も検討したが、前述のようにコミュニケーション不足でサンプル作成時に失敗しているので、どうしても不安だった。

もしなにか間違った場合、簡単に修正が利かない物理的な距離がある。

 

なので国内ならいいやと、全国に手を広げて探してみた。

 

全国の縫製工場が載っているサイトの工場にも片っ端から連絡&連絡。

それでも、連絡が返ってくるのは両手で数えられるくらい。

その内相手にしてくれるところは片手以下で数えられるくらい。

工場さんの名誉のために言うが、皆が皆不愛想な対応なわけではない。

本当にその生地を縫う設備が無かったりとか、そもそも少人数でやってらっしゃるので新規を受け付けるキャパが無い、という理由の方達のが多かった。

 

ここだけで1ヶ月まるまるかかった。

 

どうにかこうにか一社、個人でも受け付けてくれる工場さんを見つけた。

都内にも出張されるということでタイミングをみて以前の職人さんと作った不出来なサンプルを持って相談しにいった。

そこの工場の方には本当にたくさんのことを教えて頂いた。

改めて感謝をしたい。

 

↑洋服は未だにほぼ全て人の手で縫われている

 

サンプル作成も問題の連続だった。

いきなり生産に行くことなんて勿論無いので、サンプルを突き詰めていくことが最初の課題になる。

しかし!

最初から自分の思い描いた通りの洋服が出来上がることは絶対にあり得ない。

経験者、もしくは生産管理をやっていたようなプロじゃない限り一発で決められることは無い。

おーいけも一番最初のサンプルが来るのをめちゃくちゃワクワクしながら待っていたが

届いて着てみた時に愕然とした、、、

全然思っているのと違う、、、

本当に一番最初のサンプル3枚。今発売しているものとは全く違う。

 

サンプル作製もタダじゃない。

お金の話になって申し訳ないが

Tシャツ一枚のサンプルを作るのに高級ブランドのTシャツ一枚より高い費用がかかる。

それでも、IVTTは未だにサンプルを作っては却下を繰り返している。

失敗も両手では数え切れない、、、

完璧に納得できるもの以外お客さんに提供したくないからだ。

納得できるサンプル作成にはそれなりに時間とお金がかかるが、そこにどれだけこだわるかがブランドであると思うからだ。

 

そしてそのサンプルを作るのに一番大事なのは

職人さんとのコミュニケーションであるのは間違いない。

そのコミュニケーションをとるために専門用語の勉強も必須だった。

 

せっかくなので、このサイトを見てくださっている方のためにも軽く用語をご紹介したい。

アパレルのサイトを見てるとよく見かける言葉もあるけど

「それってなんのこと?」

と蚊帳の外感を感じた経験はないだろうか。

それをここで少しでも解決できたら嬉しい。

 

アパレルで最低限必要なワードは

・パターン:型紙のこと。洋服の形そのもの。

・仕様書:その洋服をどうのように生産するかの一覧表。サイズ展開やカラー展開、どこにプリントするか、等を記した表。

・グレーディング:サイズ割り。S.M.L.XLとかサイズをいくつまで分けるのか、また分ける時のミリ数センチ数はどうするのか、ということ。

調べればもっと出てくるが、とりあえずこの3つはよく覚えている。

なぜか。

最初はこの3つすら知らなかったからだ。

そりゃもう話が進まない。

トレーニングで例えるなら

「バーベルって?」

「フリーウェイトってなにも重り持たないってこと?(初心者の頃本当にそう思っていたお恥ずかしい)」

みたいなものだ。

本当にド素人だったのだ。

↑生地見本帳。スワッチ表という。膨大な数の中から「これだ!」というのを見つけなくてはならない。
見つけた時はめちゃくちゃ嬉しい!

 

商品の撮影もほんと、もう、大変!!!

「アパレルの撮影」

ワードだけ聞くとキラキラ感とワクワクがすごいが、実際未だにあまり楽しめない笑。

・撮影コンセプト決め

・モデルとカメラマンとアシスタント探し

・全員の日程調整

・撮影場所探し&ロケハン(事前に撮影場所を見ておくこと)

・スタイリングに合わせた頭から爪先までの準備。

・モデルのサイズが違った場合に備えて全種類全サイズを最低限1セットは持っていく。

当日どんな状況にも対応できるようにと事前準備が命。

基本的に前日は徹夜してます笑

そして撮影当日はおーいけの指示が全てなので、段取りも組んでおかないといけない。

ここまで準備しても起こるトラブル、トラブル、トラブル!!!

↑インスタグラムから借用。基本装備がこれ笑

↑基本的に走っている

↑カメラマンもがんばってます

 

毎回毎回走り回って汗だくになって綺麗な写真を撮っています笑

 

〜〜〜 

 

如何でしたでしょうか?

ということで第五部は

「アパレル」は泥臭い仕事がたくさん!

という激闘の日々の一端をお見せしたお話でした!

 

便宜上そう言うしかない時もあるのですが、こんな模様なので未だに

「(フィットネス)ファッションブランドをやっています」

と言うのにはびみょ〜に違和感があります笑

 

そして大変さばかり強調してきてしまいましたが

大変な分だけ喜びも大きいです。

ようやくサンプルが理想通りに上がってきたりとか

撮影も大変だけど撮った写真が手元に来ると身体の芯からゾクゾクしてくるし

そしてそれを購入して着てくださった人の喜びの声を聞けると

本当に嬉しくて楽しくてたまりません!

 

代表おーいけの仕事は「(フィットネス)ファッションブランドの代表」ではなく

「(フィットネスを愛する)着てくれた人を上品に魅せる」ことが仕事なんです!

これを今!読んでくださっているあなたをカッコよくするためならば!

海千山千越えてみせましょう!その為の労力なら惜しみません!

 

 

次回!「IVTTの奇妙な成り立ち」第六部は「スター・オーシャン」!

IVTTの実際の成り立ち自体はここまででほぼ記し終わったのですが

この連載でもちょくちょく出てきてかつ、精神的な部分で大きな影響を受けた

代表おーいけの一番好きなアルテムス・ドルギンとの出会い

乞うご期待!

アリーヴェデルチ!(さよならだ)

 

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