自信が無かった
自信が無かった。
「自信はありますか?」
と聞かれて「あります」と答えられる人が何人いるだろう?特定のジャンルや取り組んでいることを対象に聞いたら「ある」と答えられる人はいると思う。
でも単純に「あなたは自分自身に、自信はありますか?」と聞かれて答えられる人は少ないはずだ。
自分ももちろんその一人だ。
でも「中国の歴史は好き?」と聞かれたらうるさいくらい喋り出すし、「音楽はどう?」と聞かれればアーティストだけでなく楽器の話も止まらない。
「コーヒー飲む?」と言われたらカフェを1日3軒連れ回す。
もちろん「トレーニングしてる?」と言われたら自信を持って「人よりほんの少しだけ、体が大きいかもね!」と答えられる。
好きなものはたくさんある。でも困ったことに、好きだけどなかなか自信を持てないものがあった。
それは「ファッション」
IVTTというトレーニングウェアブランドを6年もやっているのに、なんとも不思議に思うだろう。
自信の源を辿る
自分の自信の源を辿ってみよう。
好きなものが「どうして好きなのか?」を探すのだ。
『中国の歴史』
は小学生の時から好き。
元々「世界の文学シリーズ」みたいなものが家にあり、その中の一冊に「三国志」があった。
その後、学校の図書室で同じ題名のものを見つけたので読み始めたところから始まり、北方謙三先生の「三国志」を読んで完璧にハマってしまった。
現在「三国志」だけでなく、中国史全体が好きで研究を続けている。
生き方を教えてくれるから、好き。
『音楽』
は中学二年の時からギターを始め、高校で軽音部に入ったところからスタート。その後、大学でも音楽サークルに入り、機材を扱う職に就任。
ギターだけでなくPA機材も扱うのが楽しくなった。
歴史好きも相まってジャンルの歴史を遡るのが好き。
一番好きなのはFooFighters、lostprophets、SAOSIN、水樹奈々だ。
心を支えてくれるから、好き。
(アーティスト名をタップすると一番好きな曲に飛ぶよ!)
『コーヒーとカフェ』
は以前のバイト先の近くにglitchという東京屈指のスペシャルティコーヒーの店で飲んだコーヒーに感動してから。
同じような味を求めて店を渡り歩いているうちに自然と詳しくなった。
余裕を作ってくれるから、好き。
IVTTを象る『トレーニング』と『ファッション』は、なんで好きなんだろう?
『トレーニング』
は大学の音楽サークルのライブ中に右足の靭帯を断裂。
そのリハビリがキッカケでトレーニングを始めた。
その前は夏にだけ腹筋と腕立てを始めるもやしボーイ。
でも憧れはあった。
ハリウッド俳優のダニエル・クレイグの体が目標だったのだ。
(現在はデカければデカイ方がいい!というアメリカ的価値観)
リハビリで毎日ジムに通う中、ついでなので全身を鍛えた。
自分の体が大きくなってくると「もっと、、、!」という気持ちになってくる。
それだけでなく、トレーニングは奥が深い。
手の握り方ひとつで効き方が変わる。
筋肉を狙い定めて引き絞る感覚。
いつのまにか10年も続けている。
そして2年前に気付いた大きなこと。
自分のために蓄えた知識と経験を、パーソナルトレーニングで必要な人にシェアするようになったこと。
ただの趣味で続けてきたものが、いつのまにか”誰かのため”になるものになっていた。
ただ蓄えるだけでは、豊かになれない。
誰かのためになってこそ、人生の喜びを知れる。
それを身をもって経験させてくれるから、トレーニングが好き。
IVTTの展示会に来てくれた友達にトレーニングを教えている様子の動画。
展示会も、みんなでするトレーニングも、すごく楽しかった。
『ファッション』
は予備校生のころに好きになった。
制服から解放され、予備校に通うその時に(浪人しました)、毎日私服で外にでるようになったその時期に、洋服を組み合わせる”スタイリング”の楽しさに目覚めた。
こだわりも生まれた。
そんな服好きが、トレーニングにハマってウェアを作り始めたのがIVTTだ。
自信が芽生えた
『ファッション』の意味を教えてくれたのは、イギリスのファッションデザイナー、タン。
Netflix人気シリーズ『クィア・アイ』のファッション担当のタンだ。
番組はそれぞれのジャンルのプロフェッショナルの5人が、冴えない人たちを大変身させていく内容。
タンはファッションを変えていくのだが、決して自分の趣味を押し付けたりせず、着た本人のことを尊重したスタイリングに変える。
「自分を着飾ることは悪いことじゃない」
「周りにどう見られるかより、あなたのなりたい姿になろう」
彼が変身させた人たちの、明るく一変した表情。
ファッションには人を変える力が確かにあるんだ!と教えてくれた。
人を変える力があるから、ファッションが好き。
ではIVTTはどうなのか?
勢いで始めた服&ブランド作り。
「こんなにたくさん壁があるなんて、誰か先に教えてくれてもいいんじゃないの!?」という日々の連続。
専門用語から始まり、取り合ってくれる工場にかたっぱしから電話とメール、デザイン、生産枚数、Webショップ作成、梱包、配送、なにもかもが素人。
アパレルブランドで働いた経験は皆無。
わからないなりに、独学で勉強し、工場の人に教えてもらい、生地問屋に足を運んで布や糸に出来るだけ触れた。
それでも、自信をなかなか持てなかった。
アパレル自体の経験値が、足りていなかった。
初めて会った人に「なんの仕事をやっているんですか?」と聞かれた時に、「アパレルブランドをやっています」と言うことに違和感があった。
俺はIVTTを選んでくれた人を、変えられているのか。
5年ほど前に「このままではまずい」と思い、しっかりとブランド作りを学ぶ講座を受けに行った。
これが転換点だった。
「人に物を売るレベルではない!」くらいサイトも写真も酷かったけれど、その中でもリピートしてくれるお客さんがいるじゃないか!ということに講座を受けてようやく気づいた。
選んでもらえる嬉しさに気づいた時、本当に心から理解できた。
着てくれる人がいて、初めてブランドは存在理由がある。
そこからは#teamIVTTひとりひとり、全員にメッセージを送った。
「なんでIVTTを選んだのか?」「どうして、また買おうと思ってくれたのか?」などの話を聞かせてもらった。
そこでもらったメッセージは、今でもずっと心の支え。
何度も何度も何度も何度も、読み返してる。
本当に本当に本当に本当に、嬉しいから。
#teamIVTTのおかげで、今は自信が芽生えた。
はっきりと「アパレルブランドをやっています」と言えるようになった。
『トレーニング』も好き。
『ファッション』も好き。
だから作ったIVTT。
両方を愛する者として、IVTTを着る人のために、ハッキリと言い切る自信もついた。
「選んだあなたを、美しくカッコよく変えて、未来へ進ませる」
あと簡単に言ってしまえば、単純に自信がない人から物を買いたくないよね。
自信たっぷりに「うちは最高のもの作ってるから安心して!」と言われたいよね。
それはIVTT代表としての責務だ!
それでも自信が無かった
それでも自信が無かった。
それほどまでに、今回のウィメンズアイテムの開発は困難だった。
そもそもレディースを作る必要があるのか?を考えた時
ものすごく迷った。
女友達30人以上に話をさせてもらった。
自分の話の聞き方の下手さに凹んだ。
Tシャツとレギンスを作り始めて半年経っても
「本当にアイテムとブランドのコンセプトは合っているのか?」
と迷ってしまうことは数回ではなかった。
サンプル制作を何度もお願いしすぎて工場に怒られた。
無理を強いてしまったことが本当に申し訳なかった。
やめることも、できない。走り出した列車を止める方法は無いから、目的地まで行くしかない。(無限列車!!)
ここでは言えないトラブルがありすぎて、向かい風が強すぎて足元に目を落としていた。
それでも、足元が見えてれば、一歩は進める。
その一歩は、紛れもなく”あなた”だった。
「誰に向けて作るのか?」
これは全ブランド運営者が考えるべきこと。
考え尽くしていることだ。
IVTTを始めた時には即答ができなかった。
今は言える。
「IVTTは、”あなた”に向けて作ったよ」と。
”あなた”は今まで出会った#teamIVTTのこと。
そしてこれから出会う#teamIVTTのこと。
本気でトレーニングやダイエットをやっている”あなた”
これから始めるけど既に本気な”あなた”
本当に美しいスタイルを本気で手に入れたい”あなた”
自分を良く変える努力が好きな”あなた”
自分を良くすることを諦めていない”あなた”
”あなた”のことをいつも考えていたから、ここまで折れずに来れた。
本当に、ありがとう。
そして風が強くて目を開けられない時も、手を引っ張ってくれた人たち。
いつも気軽に助けてくれる相棒のカメラマンふみ、モデルで親友のヒエン丸、作ってくれた工場の皆さん、作るに当たってたくさん話を聞かせてくれた友人たち、水魚の交わりのディレクター。
本当に、本当にありがとう。
この人たちを全て背負って、代表して言おう。
自信がある
今は確実に自信がある。
世の中にトレーニングウェアはたくさんある。
その中でもIVTTのウィメンズアイテムは選んだ”あなた”を変える。
変わる自分の未来を早めに見れる。
だから”あなた”は先へ進める。
その進みはきっと、いつも俺とIVTTが心に持っている
”IVORY TOWER TAKE OFF”=”新しい世界への旅立ち”
あなたを新しい世界へ連れていくことを、自信を持って約束します。
満を辞して発売するウィメンズアイテム。
#teamIVTTには絶対に見てほしい。
IVTTの新しい世界を一緒に見よう。
IVTT 代表 大池ショウゴ