「僕はIVTTで新しいことをするとき、これはお客さんの為になっているのか?と常に考えています」
お客様に寄り添った姿勢で、創業当時から一貫して変わらないコンセプトを掲げ、トレーニングする人を魅了するフィットネスブランドのIVTT。
加治トレーナーも「細部に渡り計算されつくしている」と絶賛するIVTTのウェアには、大池代表の並々ならぬ想いが、随所に散りばめられています。
この記事は『IVTT』の代表である大池が、フィットネス業界で活躍している方をゲストに招き、トレーニングや仕事のマインドなど、気になる点をインタビューする連載企画の第二弾。
前半の内容はこちら。
>> 【加治×大池】「『僕はこのままじゃダメだと思った』日本のフィジークの黎明期から支える加治トレーナーの想い」
引き続き、日本フィジーク黎明期からトレーナー兼選手として活躍している、加治さんとの対談をお楽しみください。
加治康武(@ysutake_kaji)
1977年生まれ。NASM-PESや食育指導士の資格を持ち、ボディメイクのみならず日常生活からサポートするスタイルで驚異的なリピート率を誇るパーソナルトレーナー。「ファイズボディサプリメント」を販売する株式会社PHIZ BODY代表取締役&エステサロン「BeautySalon&U」のオーナー。ボディビルから競技をはじめ、日本のフィジーク黎明期の初期メンバー。
[戦績]
・初代ベストボディジャパン関東大会準優勝
・関東フィジーク初代オーバーオール
・ビーフ佐々木クラシックマスターズ優勝
・NICA韓国フィジーク部門優勝
〜 綺麗に見せつつタイトに着こなせるのが好評。鍛えた身体が一番カッコいい 〜
大池:IVTTについてのお話になるんですけど、IVTTは加治さんくらいの年齢の方々(30代〜50代)に多く受け入れられているんです。
加治:正直、IVTTみたいなシンプルに洗練されたブランドっていうのは、なかなかないんですよね。僕ら世代は着やすい。僕は私服でもガンガン着ちゃっているんで。
大池:おお、ありがとうございます!
加治:僕はもうお見せしたとおり、着倒してボロボロです(笑)。IVTTさんみたいなブランドがもっと増えていってほしいなと思います。それだけ大池さんがやっていることは先駆的なんじゃないかな。
大池:いや、ほんとありがとうございます。最近のファッションもそうですけど、オーバーサイズが流行っているじゃないですか。僕もオーバーサイズのTシャツ持っていますけど、自分のブランドでやるつもりはなくて。
IVTTがやらなくても他のブランドであるのでオーバーサイズが欲しかったら、そちらにおまかせする感じです。
加治:なるほど。
大池:IVTTは細目でタイト。だって鍛えた身体が一番カッコいいんだから!(IVTTの服は)筋肉を綺麗に見せつつ、タイトに着こなせるTシャツが好評いただいていますね。……まぁ透けチクとはいまだに戦っていますが(笑)。
加治:難しいですよね(笑)。
透けチクと戦う大池代表
大池:ここ(乳首の辺り)だけラインを入れる方法もあるけども、それはもうデザインの話になっちゃうから。
加治:もしくは乳首をなるべく白くするしかないですね(笑)。
大池:そうなんです(笑)。胸筋がデカければ横にずれてくれるんですけどね。
加治:胸の日を増やさなきゃですね(笑)。
大池:とりあえず今はその話は置いといて…IVTTの服を普段から着ていただいていますけど、第一印象ってどんな感じでしたか?
〜 構造や細部に渡り計算されつくしていると感心しました 〜
加治:シンプルで凄くいいなと。僕が元々やかましい顔をしているのでシンプルな服しかもっていないんです。少し色があるモノを着ると、沖縄の人みたいになっちゃう。
大池:たしかに加治さん、ハーフとかと間違われそうですね。
加治:やかましい顔なんで(笑)。なので、シンプルな服が自分で一番しっくりくる。うるさくないんですよ。人の前に立ったとき「目に入る情報」を少なくした方がいいと思っていて。
大池:「情報を少なくする」そういう服の選び方はおもしろいですね。
加治:僕は常にそう思っていて。プレゼンテーションや健康指導をするときもなるべく情報を少なくしようと思っているんです。たとえば、服に大きい顔のプリントがあると「やかましい」と思うんですよ。べつに(Tシャツを)否定する気はないし似合っていればいいんですけどね。
ただ、僕は絶対に似合わなくて「やかましい×やかましい」になっちゃう(笑)。だからIVTTさんのデザインを見たときにシンプル好きの僕としては「本当に好みだな」と思いましたね。
大池:いやー嬉しいです。今、Tシャツのアップデートを考えていて、アップデートするために意見を聴いているんですけど……「ここもう少し直したら?」みたいなのありますか?
加治:ここもう少し直したらってとこ? う~ん……めちゃくちゃ縫製もいいし。
大池:タンクトップも含めてなんですけど。
加治:ぶっちゃけ「ない」っていったらつまんなすぎるから、ひねり出そうと思うんですけど………ない。
大池:最高の評価じゃないですか(笑)。ありがたいことに、そう仰っていただける方も多くて。Tシャツはとくに意見がでてこないんですよ。
加治:着てみた感想としても、もう非常に動きを制限しないですよね。たとえば腕周りをあげて動くと、普通裾が上がってきてお腹が見えちゃうけど、IVTTさんの場合それがない。この構造ってすごくて、細部に渡り計算されて設計されているんだな、考えられているんだなと感心しました。
大池:細かいところにこだわっているので、袖の長さとか、仰っていただいた構造とか、着ていただいた方にわかってもらえると嬉しいですね。
加治:いや、わかりますよ。やっぱり素材感とか、フォルム、正直それがいい加減なモノだったら「ただのシンプル」になっちゃう。だけどIVTTさんはシンプルなんだけど、こだわりぬいている。素材やシルエット、ロゴの大きさや位置とか本当に計算されつくしていますよね。
大池:ありがとうございます! 嬉しいです!
加治:そもそもロゴのデザインも素晴らしいなと思っているので。今「インタビュー受けているからそら言うでしょ」みたいに、記事を見ている方は思うかもしれないけど「それは違うよ」と。本当に心から思って言っているので。
だから自分でプライベートで買っているし、本当にいいと思っているから。ずっとそういう生き方をしてきた人間なので。
大池:加治さんからそうおっしゃっていただけて嬉しいです。たしかにIVTTの服を着てもらえれば、ほぼ100%の方が褒めてくださるんです。ただ、生地や着心地など、『本当に伝えたいこと』を伝えるために、PRとか省きすぎてしまって……そうなると着てもらうところまでが大変で。
〜 お客さんファーストと同じくらいプロダクトファースト。試行錯誤は絶対に伝わる 〜
加治:僕もサプリメントを販売しているからわかりますよ。本当にそうですよね。飲んでもらうところまでが一つのゴールとして、そこにもっていくまでが本当に大変。
大池:世の中にたくさんあるプロテインのなかで、なぜファイズボディを選ぶのか?をちゃんと示さなきゃいけないですからね。
加治:そのとおりです。自分に、大手の食品メーカーさんみたいに何十年、何百年みたいな信頼があるわけでも権威性があるわけでもない。大手には色々な部分で負けてしまうんですよ。ただ、正直大手には絶対にマネできないことをやっている自信があって。
そのためには大量生産では作れないモノ、こだわりぬいたモノを作っている自信があるんです。
大手には絶対マネできないクオリティーで勝負する二人
加治:一つずつ、材料から成分まで本当に突き詰めていっています。だから正直高い。けど自信をもって他の製品にはマネできない最高の商品を作っている。そういうのが大事なのだと僕は思いますね。
大池:共感できるポイントがめちゃくちゃ多いです。僕もプロダクトファーストなわけですよ。お客さんファーストと同じくらいプロダクトファーストだと思っています。売り方がうまいとか伝え方がうまいとかもあるけれど、正直すべて大事。
加治:どこにも手を抜けないですよね。
大池:加治さんがトレーナーとしてリピートされるのも、加治さんのことを人としても、トレーナーとしても好きになってもらっているからリピートしてくれるわけで。
IVTTも商品がいい。僕の創業時の話まで※が凄くいいって仰ってくれる方や、IVTTのコンセプトがいいと言ってくださる方もいるけれど、やっぱりまずは商品ありきだから。商品がよくてそれで興味が出て買ってくれるので、商品には絶対手を抜けないですね。
※IVTTの創業ストーリは過去の連載でやっています。詳しくはこちら
>> IVTTの奇妙な成り立ち〜第一部:ファッション・ブランド〜
加治:ほんとうにそうですよ。いいモノを作っていればわかってもらえると思うんですよ。裏の努力は見せる必要はないけど、商品から感じてくれる、試行錯誤したんだなって必ず感じてもらえて、好きになってもらえる要因だと思っているんです。
〜 お客さんのことをどれだけ考えて、どれだけ理解して、その人たちに何ができるかを考え続けていくしかない 〜
IVTTは常にお客さんの為になっているかを前提に作られています
大池:やはりそうですよね。僕もIVTTで新しい商品を作るときや、新しいことをやるとき「これはお客さんの為になっているのか?」と常に考えています。お客さんを置いていくのは意味がないんですよ。「これいけそうじゃね?」と自分たちだけで考えついても、お客さんがその話の中に介在していないと、何をやっても意味ないと思うんです。
結局お客さんのことを、どれだけ考えてどれだけ理解して、その人たちに何ができるのかをやっていくしかない。と常々思っていまして。
加治:まさにですね。
大池:相手が、お客さんのことまで考えられているかどうかは話を聴けばすぐにわかるし、コラボ商品も打診いただいたりするんです。実際、僕はそのコラボ先の企業が好きで、作りたい気持ちはあるけど、「それは本当にうちのお客さんが欲しいのか?」って考えると「やっぱ違うよね」と。そこらへんは加治さんに共通しますね。
加治:おっしゃるとおり。本当にいいモノを作ったら、すすめなくても普通に買ってくれて、しかもリピートしてくれますよね?
大池:そうですね。IVTTも着てみていいモノだから、ということでリピートしてくれるんです。IVTTはシンプルに中身で勝負をしているので、デザインで気に入る方より、上質を求めている方が気に入ってくれるのかな?って思っています。
加治:それは絶対的にそう思います。上質でシンプルだからこそ10〜20年先も着たいと思う。おじいちゃんになっても着ていて、似合うかどうかはわかんないけど。それくらい着ていたい(笑)。
大池:おじいちゃんになってもトレーニングし続けないといけないですね(笑)。
加治:そういえば……女性用は出さないんですか?
大池:女性用はTシャツでまずXSサイズを作ろうと思っています。
Sサイズも(女性の方は)着られるけど、やっぱシェイプが全然違ってくるんで。女性用のシェイプでXSサイズを今作ろうかと。
〜 女性の「もっと綺麗でありたい」「もっとかっこよくありたい」その姿勢自体を応援したい 〜
加治:いいじゃないですか!
大池:コンセプトは「かっこいい女性をもっとかっこよくするウェア」って考えていて。
トレーニングとかに向き合っている女性って自分に気を使っているというか、自分磨きに余念がない。純粋に「もっと綺麗でありたい」「もっとカッコよくありたい」ってそういう姿勢自体を応援したいなと思っています。
かっこいい女性を応援したいと新たなプロダクトを立ち上げている最中
大池:輝く女性を応援したいと思って、プロダクトを進めています。「外から見たときの私」じゃなくて「私はもっとこうなりたい」っていうのをリサーチしている中で色々な方々から感じたんで。それこそ女性のサロンもやっている加治さんはどう思われますか?
加治:やっぱりSNSが主流なんで、少なからず載せて可愛いと言ってもらいたいってありますよね。「すごいヒップですね」とか頑張った結果を評価されたいって承認欲求はあると思うので、満たしてあげられるようなアイテムは必要なんじゃないかな。
大池:バランスが大切ですよね。承認欲求だけで言っちゃったら男性のがあるんじゃないかなって思うんですよね。とくにボディメイク競技の人たちは。
加治:あーそうですね(笑)。少し僕は一線退いた人の感覚なんで今は言えるんですけど、やっているときはやっぱりね。大会前とか、調整中のところとかSNSにあげたいってのがある。
大池:その期間しかないから許してくれって気持ちもありますよね。1,2ヶ月後にはもう普通にぶよぶよになっているから、今しかないんだって(笑)。
〜 僕たち全員が筋肉の代表。だから常に紳士でいることが大事 〜
加治:マッチョみんなで一緒になって海岸とか歩いているのとか。
大池:カッコいいですよね。
加治:あれ、実は日本でやりはじめたの、僕とか仲間内が最初なんですよ。
大池:まさとさん(対談企画第3弾のゲスト:井出萬里さん)が撮ってくれたやつですね。
加治:そういうのの走り的なところで、結構前にYouTuberのサイヤマンくんとか色々な人たちと集まって、海行こうって。当時出はじめというか、そういうのをしている人がいなかったから周りから大注目で一歩歩くともう捕まるくらいの感じで。
大池:その時、その海岸が日本で一番、筋肉の密度が高いところですからね。
加治:練り歩きをしてたって感じですね。ただ、これすごい気をつけた方がいいなって思うのが「筋肉」って一括りじゃないですか? 僕たちは筋肉の代表なんですよ。
ですから、僕たちが悪い態度をとると筋肉全体が「やっぱり筋肉の輩はさ」みたいな話になったりする。なので、いかに「紳士でいること」が凄く大事かなって僕は思っています。
大池:いやまさに、まさにですよ!
加治:まとめられて評価されるちゃうんですよ。一般の方々からしたら共通で見えちゃいますよね。筋肉ってまとめたくなるのもわかるから、気をつけなきゃいけないですよね。
大池:そうですよね。僕も最初にIVTTを立ち上げた当時のコンセプトが「日本一、上品なフィットネスウェア」なんです。今もその気持が根底にあって、やっぱり見た目の部分っていうより精神的な部分を大切にしたいんです。昔のレジェンドボディビルダーの杉田茂さんが言った「ボディビルは好きだけどボディビルダーは嫌いだ」ってセリフがあるんですけど。
加治:名セリフじゃないですか(笑)。
IVTTの当初のコンセプトは「日本一、上品なフィットネスウェア」
大池:そのセリフ、すごく「わかるなあ」と思っちゃうんですよね。マイナー競技であるがゆえに、競技はじめたらいきなり上のほうにいって、ちやほやされたりとか、若けりゃ仕方ない話なんですけど「俺ってすごいんじゃないか」って思いたくなっちゃう。
でも、ただでさえ身体が大きくて威圧的に見られるから、格好や態度を気をつけないと周りによろしくない。マイナー競技だからこそ、加治さんが今仰ったとおり、筋肉で一括りにされるから、あなたのその態度だけで僕ら全体がやっぱりそうゆう人たちなのかなって思われちゃう。
加治:本当にそうですよ。態度や格好はとくに気をつけたほうがいい。
〜 ミスター・オリンピアで本当のチャンピオンのメンタリティに感動 〜
大池:そうなんですよ。これ今ウェブサイトの”ストーリー”にものっけているんですけど、2018年のオリンピアを見に行ったとき、僕のIFBBプロの知り合いに、「スタン(@stanimal9)」って選手がいるんです。
加治:へー凄い!
大池:(アメリカの)ベニスゴールドにいたときに、僕の好きなブランドのチームにスタンがいて、話かけたらすごくよくしてくれたんです。それからは会ったら話してくれるようになって、僕がそのブランドを買って(商品が)届かなかったときに、その話をしたらカバンの中から自分のをわざわざ出してプレゼントしてくれたりしたんですね。
留学が終わってからも、一年に一回イベントとかで会うくらいだったんですけど、毎回覚えていてくれている。そのスタンがはじめてオリンピアに出場することになったんですよ。
これ、僕らやっている人たちからしたら、オリンピアに出場する偉大さがもうどれくらい凄いのかわかるじゃないですか。
加治:そうですね。
大池:ステージが終わったあと、後ろの控え室から選手が出てくるところだったんで、スタンに一声かけたいなって思って待っていたんです。そしたら周りにショーン・ローデン※がいるんですよ。そのとき、スタンのトレーニングパートナーをしていたのがショーン・ローデンだったんで。
※ショーン・ローデン:2018年度ミスターオリンピア優勝をしている世界TOPボディビルダー。
加治:凄い!
大池:難しいかなって思っていたら、遠くにいる僕にスタンが気づいて一番に駆け寄ってきてくれたんです。
加治:えー!
大池:たくさんの観客がいて、家族とかコーチとかショーン・ローデンがいるのに、遠くにいる僕のところに誰よりも先に来てくれて「Shogo久しぶり!来てくれてありがとう。応援ありがとう。元気にしてた?」って!
いや……これが本当のチャンピオンのメンタリティだな!!って。スタン自身の大会の結果は、15位までに入れずに同率16位だったんですけど、結果うんぬんの前に、僕はその”応援してくれる人を一番大事にする”姿勢にえらく感動してしまって。
加治:素敵な選手ですね。
大池:憧れのミスターオリンピアのステージが終わった直後だというのに、ただの東の国から来た1ファンである僕に、誰よりも最初に挨拶してくれるという。
加治:素晴らしい。
大池:スタンを見て、IVTTもアパレルだけどそんな”応援してくれる人を一番大事にする”ブランドになりたいし、スタンがしてくれた精神で来てくれる人に対応していきたい。そうゆう競技者、人たちにIVTTが「支持されたいブランド」そして「支持されるブランド」でありたいとずっと思っているんです。
加治:いやあー素晴らしいコンセプトですね!大池さんのブランドや人柄が、僕は好きですよ。
大池:ありがとうございます! 最後の質問ですが、加治さんは今の仕事とトレーニングを通じて今後どのようになりたいってありますか?ゴールとか。
〜 ゴールがないことは幸せじゃない。絶対満たされないし、つまらないと思う 〜
常に満たされていくように調整する加治さん
加治:成功のビジョンは稼げて、お金持ちになるってのが一般的に大成功だとは思うんですけど、なんかそこでゴールを迎えるのか迎えないのかってのはやってみないとわからないんですよね。そっから先に自分のやりたいことがあるから挑戦し続ける。
そこでもし、「あ、ゴールだな」って思ったら僕はやりきったと思うんです。だから自分の今後を考えたとき、満足したらいい意味でゴールになる。
大池:満足したら、とは?
加治:世の中的には、常に満足しないほうがいいって言われたりするけど、自分が満足を感じずに「もっと、もっと!」ってなったらゴールが無いし、それは幸せじゃない。絶対満たされないし、つまらないと思うんですね。
だから僕はぶっちゃけて今、やりたいことを叶えている。サプリやプロテイン出して仕事が「気持ちいい」ですよ。
大池:満たされているんですね、今ゲージが溜まったところ
加治:そうですね、「今ゴールなんじゃないですか?」って聞かれたら「そうっすね」って言っちゃうくらい満たされている。人から見て「まだじゃん」って言われたらそこまでだけど、それは僕の感じ方だから。
それこそ「うるせえ」じゃないけど、『僕がよければそれでいい』ってマインドでずっとやってきたので。
大池:ちゃんと自分を認めてあげて進んできたんですね。
加治:ぶっちゃけ、ずっとフリーでやっているのも周りになんと言われようとも「うるせえ」と貫き通してきたんです。根本的に僕が楽しめる、僕が満足できるってことが第一優先。「楽しい」ことをやり続けた結果が、人に幸せをあげれたり今につながっている。
今は同じ40、50の世代の人たちがすごく「元気になってもらいたい」「カッコよくなってもらいたい」「美しくなってもらいたい」って僕の中の一番のコンセプトとしてあるんです。
その根本は僕が満足できること。エゴって言われたらエゴですけど、そこが僕の一番のゴール。だから仕事もトレーニングもそこがゴールでいいかなって思っています。
〜 「ずっとやっていける」ことは、ある意味極めていることにつながる 〜
大池:凄くいいですね。その考え方!僕の周りはクリエイターが多くて、一つのことを極めようとする人が多いですよ。一つのことを極めるってめちゃくちゃカッコいいけど、大変なので、その方々は総じて自己評価が低い、自己肯定感が低いんですよね。
僕や周りから見たら「いやいや!あなたの作品は本当に素晴らしい」って凄いレベルなんだけど、本人の中ではまだ力が出せていない、納得できていないみたいな。
加治:そうなんですね。
大池:いい見方をすれば、”常に探究心があって、さらに追い求める人たち”ってなるんですけど、追い求め続ける人にとっては、今の加治さん話を教えてあげたい!って思いました。
一定のレベルでしっかり満足する。「これで良かった」と思ってくれると自己肯定感上がるし、次の新しい目標のゲージ貯めようみたいな。また新しい目標に向かっていける、向かっていくためのパワーをここで貯めといたからって。
加治:求めることはいいんですよ。僕から見たらすごいし、今のレベルからさらに磨こうというのはカッコいいなと思う。ただある一定までのレベルでゴールして、それで自分を認めてあげると、辛くなくなるんじゃないかなと思いますね
大池:今の加治さんのマインドでいくと、息切れしないですね。
加治:そう。息切れしないんですよ。
大池:息切れしないでずっとやっていける、ずっとやっていけるのは、ある意味極めていることに繋がりますよね。ずっとやり続けることができるっていうのはとても凄い努力の結果だし、生きていく上で大事だなって思いますね。
いや、めちゃくちゃ素敵な話が聞けてよかったです!加治さん本当にありがとうございました!
加治:こちらこそありがとうございました!
〜 IVTTの最新情報はLINEもしくはホームページをチェック 〜
IVTTの創業当時の想い、トレーニングする人のことを考え抜いたウェアなど、大池代表と加治さんのビジネス論が聞けた後半のインタビュー。
これからもIVTTでは、フィットネス業界の気になる人を大池がインタビューを実施していきます。
IVTTの製品は「日本一フィットネスアパレルに詳しい男」を自負している代表が、すべてのプロダクトを一手に引き受け、他のブランドにはマネのできない生地や素材を国内外の工場と交渉して一から作り上げています。
期間限定販売の商品のため、ぜひIVTT公式ホームページ、LINEをフォローして新商品入荷のお知らせをぜひチェックしてみてください。