【イデ×大池】「感覚の言葉じゃなくて、ロジカルに理論で説明するのが大切」ポージングコーチがこだわる指導法(前半)

【イデ×大池】「感覚の言葉じゃなくて、ロジカルに理論で説明するのが大切」ポージングコーチがこだわる指導法(前半)

人によって骨格や筋肉のつき方は違うので、その人にとって正しい身体の位置に導いてあげることが大切です


今回お話をうかがったのは、日本人選手として「ボディビル」「フィジーク」「スポーツモデル」の3つのカテゴリーを経験し、日本で珍しいポージング専門コーチとして活躍されているイデマサトさん。


先駆者として自ら切り開いたポージング指導は、全国に多くのクライアントをかかえ、大会で活躍する多くの選手を表彰台へと導くプロフェッショナルです。


この記事は『IVTT』の代表である大池が、フィットネス業界で活躍している方をゲストに招き、トレーニングや仕事のマインドなど、気になる点をインタビューする連載企画の第3弾。


過去の対談内容はこちら。


>> 【田村×大池】「大会に勝つ」目標があれば自然にマインドセットされる。フィジーク世界チャンピオンから学ぶ思考法


>> 【加治×大池】「僕はこのままじゃダメだと思った」日本のフィジークの黎明期から支える加治トレーナーの想い


今回はイデさんに、なぜ日本で珍しいポージング専門コーチを始めたのか?

またフィットネス業界で珍しい、理論に裏付けられた科学的なポージング、トレーニング方法をIVTT代表の大池が話をうかがいました。


イデマサト(@masato2de


1982年生まれ。日本人として「ボディビル」「フィジーク」「スポーツモデル」の3つのカテゴリーを経験。日・韓のフィットネス大会で数々の入賞した実績をもとに、多くのフィットネス競技のポージングを指導する「M2 Posing Lab」を立ち上げる。STOTT PILATESインストラクターとして、ポージングにピラティスの動きを取りれたトレーニングが注目を集め、毎週全国を飛び回る人気講師。

【戦積】

・JBBF 神奈川ボディビル選手権 75kg級 優勝

・WBC fitness korea sport model 2位

〜 NICA JAPANを主催したとき、色々な人に「ポージング」を教えてほしいと頼まれるようになった 〜


周りから求められて気がついたらポージングコーチを始めていたイデさん


大池:マサトさんがポージングコーチを始めたキッカケを教えていただけますか?



イデ:3年前くらいなんですけど、僕が「NICA JAPAN promotor」として大会を開催するときに説明会を開いたじゃないですか。



大池:はい、マサトさんが当時の韓国のNICAを交渉して、日本で主催されたときですね。



イデ:そうです。そのときの出場選手全員が僕のところに「スポーツモデル」をどうすればいいのか質問しに来たんです。その後も色々な人にポージングを教えてほしいと頼まれるようになって。



スポーツモデル:ボディビルやフィジークの一種で、2013年頃より韓国で発祥。「最大限に美しくカッコいい造形美」を競いポージングが非常に重要な競技。



大池:そのときからなんですね!まさに韓国の「スポーツモデル」のジャンルが日本にきたタイミングですもんね。マサトさんはもともと本場韓国の「スポーツモデル」に出場していたから誰よりも知識があったし、みんな「それはどんなものなの?」と聞いてきたからですよね。



イデ:そうそう。みんな「なになに?どうすればいいの?教えてよ」みたいな。それがキッカケで日本で初めてのポージングコーチを本格的にスタートしました。



大池:マサトさんのポージング教室は大森にありますけど、全国に教えに行っていませんか?



イデ:おかげさまで全国にクライアントがいるので、よく名古屋や大阪、福岡などを中心に行っていますね。

〜 いまの指導に生きているのが、人より姿勢が悪かったこと。クセがポージングに影響するのを身をもって経験した 〜


自分が姿勢が悪かったからこそ、相手の気持ちがわかる



大池:ポージング指導を受ける人の男女比ってどのくらいですか?



イデ:始めた3〜4年前は男性の人も多かったですけど、途中からビキニ競技の指導も始まったので、いまは女性の人がメインです。



大池:女性の人のポージング指導をしていると、私生活の姿勢がポージングに影響してくるとかはありますか?



イデ:あります。僕はもともとエンジニアだからずっとデスクに座っているわけですよ。ですからその座った姿勢のままトレーニングしていると、ポージング中に歪みや悪いとこが影響してくるんです。(自分が)ポージングをやりだしてから、クセを治さないとダメなんだなって気づきましたね。



大池:なるほど。過去の実体験があるとより感じますよね。



イデいま指導に生きているのが、人より姿勢が悪かったことなんですですから、悪い人の気持ちがよくわかります。



大池:僕も最近デスクワークが多く、コテコテのストレートネックになっちゃって。腰も痛いし、具合悪くて仕方ないです。



イデ:そうですよね。僕も指導するために色々な人の身体を見るので「この人はこうやればいい」というのがわかります。僕自身いまだに姿勢がいいほうじゃないですけど、やはり上達してきて、姿勢がよくなると、いままでつかなかった部位に筋肉がついてくるんです。



大池:やはりボディビルの身体の動かし方、使い方にヒントがあるんですか?


ポージングに必要な動きを説明するイデさん

〜 ポージングに必要な動きは「ピラティス」だった。ピラティスをやっている人は自然とポーズが上手 〜


イデ:最初はボディビルの身体の動かし方をベースにしていました。でもボディビルの動きはガチっと「止まる」ポーズなんです。


『引用:IFBB professional league rules』 ボディビル7つの規定ポーズ。


イデ近年のフィットネス競技において、ポージングに必要なのは「なめらかに動く」こと。フリーポーズみたいなポーズからポーズの繋ぎや、ビキニを綺麗に見せるためには、従来のボディビルの考えだけではダメです。


代表・大池が「日本で一番素晴らしい」と思う鈴木雅さんのフリーポーズ


2020年ミス・ビキニ・オリンピアのジャネット・レイヤグのポージングルーティン



大池:ボディビル以外のエッセンスが必要になるんですね。



イデ:そうですね。そこで考えついたのが、ピラティスだったんです。フリーポーズの流れるような動きのとき、ピラティスをやったほうがいいなと。それでポージングにピラティスの動きを導入しました。



大池:それでピラティスなんですね!ヨガはやったことあるけどピラティスはないですね。



イデ:ヨガとピラティスには大きな違いがあります。ヨガは身体の動きを止めてストレッチを行う静的ストレッチが主ですが、ピラティスはずっと身体を動かしながらストレッチする動的ストレッチが主です。

ポージングとピラティスが共通するのは「息を吸って〜吐いて〜」の繰り返ししながら動いていくこと。止めずに動かし続ける。そして、その動作が安定していること。ポージングにはまさにこれが大切。



大池:おお、めっちゃ勉強になります。


ポージングに大切な動きは、ピラティスと共通している


イデ:少し専門的な視点になるんですけど、ポーズをとっているときボディビルは完全にアイソメトリックなんです。ただ、ポーズからポーズに繋げるときは、身体をコンセントリックさせるんじゃなくて、エキセントリックで伸ばしていく必要があります。



アイソメトリック=等尺性筋活動。腹筋種目でたとえるならプランク。

コンセントリック=短縮性筋活動。ポジティブともいう。腹筋種目でたとえるならクランチ。

エキセントリック=伸張性筋活動。ネガティブともいう。腹筋種目でたとえるならドラゴンフラッグ。



イデ:ピラティスはエキセントリックな動作が多い。「伸ばして止めて〜縮めて止めて〜」みたいな感じですね。その視点で考えるとピラティスはビキニの練習に最適だったんですよ。



大池:まさかピラティスがポージングに繋がっているとは……!



イデ:そう思った理由は、ピラティスやっている人はポーズが自然と上手だから。軸がブレないんですよ。体幹がインナーからしっかりしているし、ウエストもくびれがしっかりして綺麗なんです。



大池:これはちょっとフィジーク選手もピラティスやったほうがいいですね。



イデ確実にやったほうがいいです。男性はとくに。


男性こそピラティスをしてコアを鍛えるべき



イデポーズがうまくできない原因は、コアを使わずに手だけで無理やりつくっているからです。大会でもポーズが安定していない人は腕だけでブラブラしている。



大池:たしかに……キリストかってくらい固まっちゃっていますよね。



イデ:フレミングの法則みたいな(笑)。



大池:それだ!(笑)。あれはもうジェレミーとかのせいですよ。



ジェレミー・ブエンディアアメリカ出身のフィジーカー。世界最高の舞台、オリンピアでフィジーク4連覇をした世界チャンピオン。



大池:2016年のジェレミーのポージングルーティンは、途中に固めるポーズが多くて腕を横にまっすぐ伸ばすT字ポーズもよくとっていました。


『出典:FLEX MAGAZINE』



大池:バックからフロントに戻るときにボディビルのバックダブルバイみたいなポーズをいれてから、フロントに戻ってくる。「固めるポーズ多すぎじゃ、やめえ!」と(笑)。オリンピアのチャンピオンだから、やるとそれが基準になっちゃうんですよね。



イデ:この流れはジェレミーが最初ですよね。


ジェレミーの『卍ポーズ』を披露するイデさん



大池:通称『卍ポーズ』ですね。



イデ:バックで卍ポーズをいれてフロントに戻るとまあ繋がるんですけど、フロントポーズからこれしちゃうとうまく繋がらない。みんなジェレミーのマネしているだけなんですけど、「これの動きはどんな意味?」と言われたときに答えはないんですよね。


『出典:G SOUL WORLD』


大池:じゃあ卍ポーズはまったく意味がない?



イデ:意味がないわけではないけど……(笑)。

〜 ポージングって、たとえると高校野球とプロ野球みたいな感じ 〜



大池:この前JBBFの審査委員長の飯尾さんが「とにかくプレアクションをするな」とおっしゃていて、全日本選手権のトップ12のラインナップ見ていて「長すぎてこれいらないですね〜」と。僕個人の意見でいえばプレアクションは好きじゃないんですけど、普通にショーならやったほうが面白いかなと思いますね。



イデこれほんとね、たとえると高校野球とプロ野球みたいな感じなんですよ。プロ野球はピッチャーが投げるまで、自分でリズムをつくったり考えたりするので時間がかかりますよね。ただ高校野球の投手は、キャッチャーに「すべて従います!」みたいにすぐ投げる。

ポージングも一緒で、高校野球同様、アマチュア競技のとき余計なことをしちゃダメなんです。高校野球は攻守の切り替えのとき全力で走って戻るのに対して、プロは歩いて帰ってくる。アマチュアの人はプロを見てマネをする人から、意味がわからないことになっているんですよね。まさに高校野球で歩いてマウンドに行くような感じ。



大池:わかりやすい!そりゃー怒られますね。



イデ:そうそう。前提が違うのに格好ばかりマネするのは違う。そうなる原因としてポージングを「指導する人」が少ないのが問題です。



大池:ちょっとポーズを変えるだけでも身体の見え方がよくなりますもんね。


「ポージング」の指導する人が少ないのが問題



イデ:僕も昔の自分の映像見ると、姿勢悪くて変なクセがついているんですよ。



大池:ボディビルのポーズの全身に力入れて固定するのが、そもそも普通の動きではないですからね。他のスポーツは基本肩甲骨を寄せる動きじゃないですか。肩甲骨をわざと広げる動きは、ボディビルのポージングにしかないと聞きました。

〜 「グッと」とかの感覚の言葉じゃなくて、力をいれる対象の筋肉をロジカルに理論で説明するように心がけている 〜



イデ:他のスポーツは肩甲骨を寄せるというか安定させます。寄せてすぎてしまうと前鋸筋から内腹斜・外腹斜へのラインが働かなくなってしまう。ほとんどの競技でここのラインを使うので、前鋸筋と腹斜筋群が働かないっていうのはダメ。大切なのは肩甲骨の本来あるべき位置に保てているかどうかです。

ボディビルの場合は上方回旋させて固定するので、おっしゃる通りおそらく他のスポーツにはない動きですね。



 


大池:僕も肩甲骨が広がるのを知らない素人の方に見せると、みんな「すげー」と(笑)。


肩甲骨の動きは感覚の言葉に頼ってしまう



大池:この動きは難しいから、教えるとき「こうこう、はいグッと力入れて、捻って」みたいな。



イデ:そうなんですよ。「グッと」とか本当に感覚じゃないですか。感覚で物事を伝えるのはよくない。わからない人には何を言っているのかわからないから。



大池:僕はポージングを教えてもらった林先生に言われていることがスッとはいってきて、最初からすごく腹落ちしたんですけど、人によって感覚や捉え方は違いますものね。



クライアントの気持ちを考え抜いて説明するのが大切



イデその経験があるから「グッと」とかの感覚の言葉じゃなくて、力をいれる対象の筋肉に理論でしっかり説明するように心がけています。「見せたい筋肉に力が入らない理由は、別の箇所の筋肉を使ってしまっているからだよ」と。そのことを『代償動作』と言うんですけどね。

過度に使っているところを緩めて、弱いところを活性化してあげると「グッと」とかという感覚の言葉じゃなくて、理論で説明できるんです。



大池:エンジニアの経験で「これはこうだから、こうなる」と説明をされているのと同じ感じですか?



イデ:エンジニアは、ロジカルに話さないと通じません。それが当たり前の世界でしたから。いわゆる「なぜなぜ分析」ばかりやっていました。ですからフィットネスの世界に来たとき、ものすごい違和感がありましたよ。

「あんな感じ」とか「こんな感じ」みたいな感覚の言葉が多くて。だからこそ論理的に説明するよう心がけています。まぁ……たまに感覚派になっちゃうときもあるけど(笑)。


感覚に頼ってしまうこともあるそう(笑)



大池:「グっと」「バっ」みたいなこと言っちゃうってことですね(笑)。



イデ:「ここがフン!」とか言っちゃうときもありますね(笑)。



大池:でも加治さんもおっしゃっていましたけど、教えるときになんでもかんでも細かく言えばいいわけではないと。



加治康武:数々のフィジーク大会で優勝経験をもつ人気パーソナルトレーナー。


>> 加治さんとの対談記事はこちら



大池:僕らはずっとやっているからわかるけど、初めてトレーニングする人に「肩甲骨を意識して」と言ってもわからないですよね。



イデ:加治さんの話みたいに、わからない場合は工夫しますね。写真で撮って見せれば伝わるし、絵で描いただけでもわかりやすい。



大池:たしかに写真や絵だとわかりやすいですね。



イデ:あとで確認できるように写真を撮ったらAirDropでバンバン送ります。普通の追い込みパーソナルだと「ああー効きました!」で終わり。そのときは効くけど自分でやろうとすると、やり方がわからなくて再現性もないから効かない。結構あるある話だと思います。要するに自分で理解して取り組めることが大事ですよね。



大池:たしかに!あるあるですね。

〜 時間が短いと、あなたの思う”理想のコンテストコンディション”には間に合わない 〜



イデ:ですから、クライアントにわかりやすく簡潔な説明をして、自分でも再現できるように心がけていますね。ほんとに凄いトレーナーは「こうすればあなたはよくなりますよ」と細かく言わなくても、わかってもらえます。

パッと見て改善のポイントが思い浮かんで、直す見通しを立てる。見通しを立てられるように、わかりやすく簡潔な説明ができたら(自分で)やってくれると思うんです。細かく説明すると、「ん?難しいぞ……」と思う人もいるし、絶望感を与えないように物凄く注意しています。



大池:うんうん、話しやすかったり、相談しやすい雰囲気は大切ですよね。



イデ:あと……難しいのが、ポージングを大会の1〜2ヶ月前に習いに来る人が多いですよね。



大池:大会の直前に駆け込みで来る人ですね。



イデ「この人こうすれば直るな」と見通しが大会の2ヶ月前だと厳しいんです。正直半年は欲しい。半年前に来ていただければいまより絶対よくなりますこれは来る回数じゃなくて、いつ来るかが大事。



大池:回数よりいつ来るか!



イデ:2ヶ月だと本当に限度があって……「わたし間に合いますか?」とよく聞かれるのですが、答えは「間に合いません……」になってしまいます(笑)。



大池:正直なところですね(笑)。



イデ:とはいえ全力でサポートはしますよ。ただ、「あなたの思う”理想のコンテストコンディション”には間に合わない」という話なんですよ。



大池この記事を読んでいるあなた。マサトさんのポージングを受けるなら半年前がオススメです(笑)。



 >> イデさんのポージング教室はこちら


〜 ピラティスをやって「自分って全然コアを使えていなかったんだな」と初めて気がつけました 〜



大池:ポージングを教えていて自分のトレーニングでなんか変わってきたことはありますか?たとえば、自分のトレーニングの捉え方とか。


インナーマッスルを体験してトレーニングの向き合い方が変わった


イデ:ビキニを教えて変わりましたね。ボディビルは先ほどお伝えした通り、固まる動きが多い「静的安定」ですけど、ビキニは「動的安定」だからです。ピラティスをやると奥のコアなマッスルを使わないと綺麗にできないんですよ。ピラティスをやって「自分って全然コアを使えていなかったんだな」と初めて気がつけました。

コアを意識して鍛えると、コアからトレーニングできるような感覚がわかります。いままでは手先足先で無理やりしていたのが、コアから力が伝わってくるような感じが掴めてからは、しなやかな筋肉がつくようになりましたね。



大池:なるほど、怪我も減りましたか?



イデ:怪我もほとんどないですね。このまま無理すれば「怪我するな」というのがわかるようになったからです。



大池:それは田村さんもおっしゃっていました。怪我しないように、トレーニング時間を2時間確保したら1時間はコンディショニングしていると。



田村さん2019年IFBB世界マスターズ総合優勝した、フィジーク世界チャンピオン。


>> 田村さんとの対談記事はこちら


〜 Xラインを鍛えるのは非常に重要で、鍛えていないと筋肉がしなやかにならない 〜


大池:ちなみに最近はどんなトレーニングをされていますか?



イデ:片手片足のトレーニングをしています。これ覚えておくと便利なのですが、ベンチプレスみたいな両手両足使う種目を『両側性』、ワンハンドローイングみたいな片手片足の動きを『一側性』といいます。一側性の種目をいれると、Xラインと呼ばれる内腹斜・外腹斜・前鋸筋が鍛えられるんです。

このXラインを鍛えるのは非常に重要で、鍛えていないと筋肉がしなやかにならないんです。ですから、ポーズしてもガチガチで綺麗に見えない。身体を捻る動きがぎこちなく、上手に表現できないんですよね。



大池:捻れないし、捻ったときの安定感も出ないということなんですね。


Xラインの重要性を語るイデさん



イデ:スポーツって片手片足で動くじゃないですか。でもポーズして固まるのはボディビルだけなんですよ。ですから、大事なのは一側性のトレーニングを一部位につき、必ず1、2種目取りいれること。

背中ならワンハンドローイング、胸はワンハンドダンベルプレスや、ハンマーストレングスのマシーンでワンハンドプレスとか。そうすると身体を捻ねってXラインが鍛えられます。連動性あるスポーツの動きに近くなので、自然とポージングにもよい動きになっていく。



大池:なるほどなるほど。



イデスピネイトする(捻る)動作が大切。脚は、片脚の種目をいれないとお尻も発達しないですし、絞れもしないんですよ。たとえば、ランジだったりブルガリアンスクワットだったり、デッドリフトもワンレッグデッドリフトだってありますよね。腕は上腕部を回内させる動きだと全身使っちゃうので、Xラインを使って少し重いのをあげる種目を取りいれたほうがよいですね。

アイソレートの種目はアイソレート種目として、それとは別に片手のコンセントレーションカールとかをやってあげる。あとはトレーニング前には前鋸筋の活性化が大事。ここが使えないと肩甲骨が安定しないんです。前鋸筋が硬い状態でトレーニングしちゃうと僧帽筋が働きやすくなっちゃう。


情報の内容が濃くて、もはやセミナーようなインタビュー現場



大池:そういえば、僕も前鋸筋はよくほぐすようにしています。もはやセミナーですね!有益情報満載です(笑)。



イデ:ありがとうございます(笑)。「アイアンマン」とか「月ボ」とかのトレーニングマガジンを読むと結構同じような理論が書いてあるんです。いままではザっと見ていただけだったんですけど、あらためてじっくり見ると「あー合っている合っている。自分のやっていること間違っていないなぁ」とホッとします。

これほど有益な情報があったのに頭にはいってこなかったなぁと……。「自分が正しいか」の確認は大切なことなのでいつも勉強しています。



大池:勉強というと定期的にセミナーとか行っているんですか?



イデ:去年ピラティスの学校に行って、指導の仕方を習いました。昔は無理やり身身体を捻ったりとかしてしまっていましたが、それをしたクライアントはみんな次に来たときに(元の状態に)戻ってしまっていたんです。

そこで気づいたんですけど「こうですよ」と、こちらが手で無理やりその形をつくっても意味がなくて。自分で意識してもらわないといけない。人によって骨格や筋肉のつき方は違うので、その人にとって正しい身体の位置に導いてあげる、その正しい身体の位置を”発見”、”修正”、”習得”するお手伝いをするのが、ポージングコーチとしての仕事だと思っています。



前半のインタビューで、セミナー級のポージング論とトレーニング話をしていただいたイデさん。 

これまで指導してきた数々の選手を表彰台へと導いてきた、イデさんのポージング教室はこちら。

>> M2 Posing Lab

対談はまだまだ続きますので、引き続き後半もお楽しみください。

後半の内容はこちら。

>> 【イデ×大池】ブランド作りは「コンセプトメイク」に集約される。IVTTが提供する価値(後半) 



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